2023年9月2日(土)18:30~20:30
第3回なまはげ網膜セミナーが2023年9月2日土曜日、にぎわい交流館あうでZoomウェビナーによるWEB配信および会場参加のハイブリッド開催で開催されました。
特別講演1『OCTにおける脈絡膜所見のとらえ方』
演者:徳島大学大学院医歯薬学研究部眼科学分野教授 三田村 佳典先生
OCTはOCT2000に始まり、現在ではSpectral domain OCTが主流となり飛躍的に解像度が向上し、さらにEDT=OCTの撮影手法やSwept source OCTの開発によってより深層の脈絡膜や強膜などの解析も可能となってきました。こうして網膜疾患に脈絡膜での病態がどのように影響を与えているか、また脈絡膜疾患での病態がより詳細にわかることによって治療が脈絡膜に与える効果も報告されるようになってきたそうです。OCTを日常的に使用している私たちにとっては非常におもしろく興味深い御講演でした。
特別講演2 『黄斑疾患への外科的アプローチのUPDATE』
演者:横浜市立大学大学院医学研究科視覚再生外科学教授 門之園 一明先生
硝子体手術進歩により、黄斑円孔や黄斑上膜は良好に治癒するようになってきました。その一方で難治性円孔である巨大円孔、長期円孔、近視性牽引性黄斑症の治療成績は今だ満足のいくものではありませんが、これらの難治性疾患に対して網膜自家移植を考案され、良好な成績をおさめられているとのことでした。今回、門之園先生には外科的黄斑新患の基礎的な知識および最新の治療をお話しいただだきまして大変有意義な内容でした。