令和3年12月12日、秋田市ホテルメトロポリタン秋田にて第111回秋田県眼科集談会が開催されました。昨今のCOVID-19流行が予断を許さない状況が続く中で、感染拡大による影響を最小限にするため、今回の集談会は現地開催に加え、Web配信を行うハイブリッド形式での開催でした。
本会は秋田県眼科医会会長の内山博之先生の座長のもと、特別講演2題が行われ,司会進行は同副会長の山田桂先生が務められました.1題目は慶応大学 野田実香先生による「知っておきたい眼形成手術」のご講演でした。野田先生は眼瞼挙筋腱膜手術、眉毛下皮膚切除術、下眼瞼内反手術および霰粒腫切開手術についてエキスパートとしてのコツをいろいろと教えてくださいました。講演を通して挙筋腱膜手術では眼瞼周囲の解剖をよく理解して手術を行う大切さやどのような症例が取り組みやすいかなどを丁寧に説明していただきました。皮膚切除術に関しても術後の皮下出血を極力避ける方法をご教示いただき、今後の診療に役立てたいと大変勉強になる内容でした。2題目は当教室の岩瀬が「秋田大学眼科の診療の現状〜網膜硝子体疾患を中心に〜」という題目で、当教室における手術成績を報告するとともにご紹介いただいた症例についての発表をいたしました。症例は難治症例を多く提示しており、秋田大学附属病院での手術がどのように施行され、術後の結果を含めて報告しました。
来年度の秋田県集談会はできれば現地開催かつ医局員などによる演題発表もできる形式を目指したいと考えているが、COVID-19流行が予断を許さない状況でもあり、まだはっきりはしていないという内山先生のお言葉がありました。早く以前のように現地開催で多くの先生方が安心して参加できるような日がくることを願って閉会の運びとなりました。