病態制御医学系 眼科学講座
教授 岩瀬 剛
2019年10月より秋田大学眼科学教室の代表を務めさせていただいております。よりよい教室運営とは何かと自問自答しながら、教育、臨床、研究の3本の柱を確固としたものにすべく精進する毎日です。
眼は外部からの情報入力の80%以上を認知する大切な器官ですが、糖尿病網膜症、緑内障、加齢黄斑変性など失明にいたる重篤な疾患が生じます。日常生活が可能な視機能があってこそ、患者さんやその家族ともによりよい生活を築くことが可能です。我々の使命は全ての患者さんが生涯にわたり、出来る限り良好な視力を保てるようにすることと考えております。最近の医療技術の進歩により、前述の疾患においても以前では考えられなかったほどの回復や予防が可能になってきました。失明の不安を抱えた患者様の苦しみを心から理解し、秋田大学眼科で安心して最先端の医療を受けていただくことができるよう、教室員一同努力したいと思います。
秋田大学眼科は、今後更に研究と教育に力を注いでいきます。研究に関してはより良い診療を行うために研究を行うという基本方針で進めて行きます。そして、独創性の高い研究成果を世界に向かって発信していきます。さらに、医療の発展のために、良い医師や次世代を担う人材を育成することが我々の使命と考えております。学生の皆さんには眼科の診療と研究の魅力を十分に味わっていただけるように実習カリキュラムを常に工夫しています。
最後に、充実した眼科医療なくして秋田県における明るい社会の実現は困難です。今後も世界水準の眼科医療の実践、世界に発信する基礎・臨床研究、そして患者さんから信頼される眼科医の育成に邁進したいと思います。今後とも皆様からご支援・ご指導を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
研究について
より良い診療を行うために研究を行うという考えで進めて行きます。外来には最新検査機械を導入して、多くの画像データを活用することで各疾患における一定の法則を見出し、臨床上の問題点を抽出することで、病態や治療の本質を理解し、新しい治療法や手術法の開発につなげていきます。そして得られた情報はすぐに世界に情報を発信していきます。大学院生が研究の中心を担いますが、これらのことを通して、単なる知識の習得のみだけではなく、検査データや周辺知識を科学的に思考できる能力を培うことができます。
教育について
医療の発展のために、良い医師や次世代を担う人材を育成することが我々の使命と考えております。同窓会や関連病院の先生方と一体となって、到達目標、教育方法、評価法を明確にした教育研修プログラムを新たに作成して、眼科医としての技術と倫理観とを習得できるよう考えております。診断治療はもとより、手術の執刀についても上級医が入局1年目から指導いたします。また、学生の皆さんには眼科の診療と研究の魅力を十分に味わっていただけるように実習カリキュラムを常に工夫しています。
最後に、充実した眼科医療なくして秋田県における明るい社会の実現は困難です。今後も世界水準の眼科医療の実践、世界に発信する基礎・臨床研究、そして患者さんから信頼される眼科医の育成に邁進したいと思います。今後とも皆様からご支援・ご指導を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
略歴
1992年 | 金沢大学医学部医学科 卒業 |
---|---|
1992年 | 金沢大学医学部附属病院 眼科研修医 |
2001年 | 富山赤十字病院 眼科部長 |
2003年 | アメリカハーバード大学 研修 富山県立中央病院 眼科医長 |
2008年 | アメリカジョーンズホプキンス大学 留学 |
2012年 | 名古屋大学医学部附属病院 眼科助教 |
2015年 | 名古屋大学医学部附属病院 眼科講師 |
2019年 | 秋田大学大学院医学系研究科医学専攻病態制御医学系眼科学講座 教授 |
役職
- 日本眼科学会評議員
- 日本網膜硝子体学会理事
- 日本糖尿病眼学会理事
- あきた移植医療協会 副理事長
- Journal of Ophthalmology editorial board member
- BMC Ophthalmology editorial board member